2008年2月19日火曜日

絲山秋子さんからの返信

 先のブログで絲山秋子さんの作品について書いた直後、僕の故郷の指宿のことをテーマに作品を書いていただいたことへのお礼、そして僕自身もその地を離れてからずっと指宿は「世界の果て」だと思っていたことからこの作品を読んで特別な思いを抱いたことなどを記したメールを絲山さんに送ったところ、翌日、ご丁寧なお返事をいただいた。
 思いもしなかったことだったので恐縮しつつ、素直にとてもうれしかった。

 絲山さんは「逃亡くそたわけ」で描いた「世界の果て」、別の作品のタイトルにも使われた「袋小路」という概念が好きで、現在は関東平野の「果て」とご自身がおっしゃる群馬県の高崎市の窓から山々が見える環境で執筆しているそうだ。
 まだすべての作品を読んだわけではないのだが、僕は絲山さんの作品の中で「イッツ・オンリー・トーク」に収められている「第七障害」が一番好きだ。
 若き男女が湖のほとりで未来へのささやかな希望の余韻を残しながら終わるこの作品の舞台は群馬県高崎市だった。
 そういう意味で、絲山さんが住んでいる場所がこの「第七障害」と同じ高崎であることを知り、なんだか無性にうれしかった。

 絲山さん、「世界の果て」から生み出される作品をこれからも大いに楽しみにしてます。

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