関東ではここ数日、花粉の量がすごいらしい。
昼間、連絡を入れるとうちの奥さんも携帯の向こうから鼻をグズグスいわせながら「今日はとってもヒドイ・・・」と冬眠明けのカエルのような声で元気がない。
でも、花粉歴では数年の先輩で、春だけでなく秋も花粉に悩んでいる僕が今年は今のところなんともない。
これからが本番だから今の時点でなんとも言えないけど
現状は鼻の粘膜が壊れてしまい花粉に反応していないからだと思う。
そもそもはタバコを止めてしばらくして鼻がおかしくなった。
夏場なのに鼻水が出るし、鼻づまりがひどく「フクビク炎」になるので、耳鼻咽喉科を2カ所ほどまわった。
飲むと気を失ったような眠気に襲われる「鼻がよくなればいいんだろう、鼻以外はお構いなしだよ、あたいは」と叫んでいるような薬ばかり出すので飲むのを止めた。
飲みながら「根本を治してないなぁ」と感じたのも止めた理由である。
タバコを止めてから今月で8ヶ月になるから、この7ヶ月間ほど鼻炎に悩まされ、半年ほどは食べ物の本来の味をぼんやりしか味わえない日々を送ってきた。
最初の頃は身体がキレイになろうとする「好転反応」なのかなとも思っていたが、長すぎるので、自分なりに結構考え込むこともあり、思いつく限りの対策のようなことを講じてみたが大きな改善はなかった。
「タバコを再開すると治るのかな~」とふと思ったこともあったが、さすがにもう一度自らの手で火をつけた煙を身体の中に入れることは面倒に思えたので止めた。
ということで、
僕は今のままを受け入れることにした。
それもつい最近も最近、昨日の朝からそう思うことにした。
手始めに朝、駅に向かい歩きながら周囲の空気に向かって、
「花粉さん、お疲れさんです。人様にボロクソ言われても子孫繁栄とかあたなにはあなたなりの都合があるんだから気にしなくていいんだよ。しかも、この世は人間だけのものでもないし。とっても大切なことだからとにかく張り切ってくれよ、では、では」。
それから、自分の鼻にも、
「まあ、調子は以前のようには良くないみたいだけど、鼻から息ができるだけしあわせ、しあわせ。よくやってくれてるよ、感謝してますよ」
ついでに、味覚にも、
「食べられるだけありがたい。いくらか味までしてくれてるし、まったく味がなわけじゃないんだから、うれしい、うれしい」
そう思うようになった。いや、まだ「思うようにした」ってところかな。
最初はかなりやけっぱちみたいな感じもあったが、なんだか言葉にしてるうちにそんな気になってくるから不思議だ。
だから僕は、今年から花粉症で悩むことがなくなった。
それは、悩む自分がここにいなくなったからである。
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