2008年3月2日日曜日

神社、お寺ではまず最初に住所と名前を伝え「自己紹介」を

 昨日、神社に参拝してお祓(はら)いをしてもらいながら、
 「鏡が今日はとってもきれいだなぁ。最近新調したのかなぁ。
 前にある人から『神社の多くは鏡を祀(まつ)っている。鏡には参拝した人の顔が当然映る。なぜ鏡なのか。「かがみ」に映った自分の姿から「が(我)」を取ると、「かみ(神)」がそこに映っているからだ」って聞いたことがあったよなぁ』などとぼんやり考えていると、電気が走ったようにふと気づくことがあった。

 それは、神社、お寺に行った際、まず最初に「自己紹介」をすることが大切だということである。
 お祓いをしてもらったことがある人なら宮司さんのあの妙な節回しの言葉をよ~く聞いていて気がついている方もいるかもしれないが、この時、必ず厄払いやお宮参り、商売繁盛などの訪れた理由のあとに、住所と名前を神様に伝えている。
 4、5年前にも、写経を用いて古いお地蔵さんの力をお借りして供養をする時にも、やはり先に自分の住所と名前を告げると教わっていたことも宮司さんの祝詞(のりと)を聞きながらはっきりと思い出していた。
 先日、お地蔵さんには住所、名前を伝えてお願いしたが、僕も普段、神社やお寺にうかがった時には、住所、名前を伝えることなどすっかり忘れていた。この話をした知人からは「お参りする人の9割以上がただお願いだけをしているだけじゃないの」と言われたが、きっとそうだろうと思う。
 もしかしたら神様は「願い事はわかったけど、今の人は誰だったのでしょう」と首を傾(かし)げているかもしれない。
 まあ、氏神様なら氏子を覚えていてくれるだろうけど、人と人が出会った時も自己紹介から始まるものなので、神様にも住所、名前を伝えてからお話しましょう。
 そのへんにちょっとした秘密があるような気がする。

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