夕方、電話で話をした妹が「今日は医療関係の講演に行っていい話を聞けた」と喜んでいた。
その中で僕が興味深かったのは「低体温症とガン発症には因果関係がある」という話だった。
この話は僕も以前に聞いて気になっていたことだったので、「やっぱりそうなのか」と感じるものがあった。
世界的にはどうかわからないが、日本人は近年、通常の体温が低くなる「低体温症」の人が増えている。冷え性と同様で、男性よりも女性の方が多いといわれる。
僕が以前に教わった話はこういったことだった。
ヨーロッパのある町に大きな沼があった。夏になるとこの沼から大量の蚊が発生し、それが原因で毎年、何十人もの町民がマラリアにかかっていた。40度以上の熱が出るので手当が遅れると死に至ることから町民も頭を悩ませていた。
そこで、町民みんなでお金を出し合いこの沼を埋めるてしまうことにした。
実際、埋めてしまうと次の夏からはマラリアになる人がひとりも出なくなった。
町民が喜んでいると、これまで町にはほとんどいなかったガンになる人が突然増えてきた。町民は不安になり、医療関係組織に調査を依頼した。
調査した結果、意外なことが明らかになった。
「マラリアで高熱を出した人はガンになりにくい」という因果関係がわかったのだ。
ガン細胞は熱に弱く、41度~42度で死んでしまうらしい。
このことから、体温を上げて内臓を温めるとガンになりづらいということが判ってきた。
妹が講演で話を聴いた先生は、「低体温症」対策として、温浴や運動、リンパマッサージなどで体温を上げるよう薦めていたそうだ。
そう考えると、風邪などひいた時に、解熱剤をすぐに飲むということが良策ではないのではないかという疑問も生まれる。
薬についても、化学薬(漢方薬ではない一般的に飲んでいる薬のこと)の多用は痴呆、記憶障害の発症とも関係してくることも指摘し、注意を促していたそうだ。この点については僕も長年そう思っているので、講師が著書でも出していればじっくり読んでみたいと思う。
「低体温症」については、特に女性は十分に気をつけてほしいと思う。
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