2007年12月20日木曜日

ゲリー・ボーネル「5次元世界はこうなる」が示すこの世の終わり


 ゲリー・ボーネル&高橋克彦の「5次元世界はこうなる」(徳間書店5次元文庫)は、僕の中で長年、モヤモヤとしながら疑問に思ってきたことをかなり多くの部分でスッキリと晴らしてくれた一冊である。


 「2012年12月22日、この世は大きな変化を遂げる(う~ん、今からちょうど7年後だ)」
 このことはマヤの予言、フォトンベルト説、ヨハネの黙示録、ホピ族の予言など数々の異なる世紀の予言でなぜかこの“年月日”を特定し、“世界に未曾有の大変化が起こる”と述べている。

 僕は昔からジャンルなど構わずランダムに年間120冊ぐらい本を読む。以前はまったく気にしていなかったが、ある時に「あれっ、この2012年12月22日の数字の不可思議な符合はなに!?」と気づいてから、この年月日を気にするようになった。

 では、どういう風にこの世が変わるんだろうかと、文献等で調べていくとその多くが「アセンション(次元上昇)」が起こると予言していることがわかった。
 アセンションとは現在の3次元が次元上昇して5次元になるということらしく、具体的にどういうことが起こるのかというと「相手が考えていることが(言葉や動作など必要とせずに)瞬時に分かってしまう」「自分で思ったこと、考えたことが瞬時に実現する(叶う)ようになる」というのだ!

 僕はそれを知って、2012年12月22日に何が起こるかを自分なりに理解した。
 「あ、なんだ~、この世が変わるって、みんな死んでしまうことなんだ~」と。
 なぜなら、人は死ぬとすべての人が帰るべきところに戻っていくわけだが、その死後の世界こそまさに
「相手が考えていることが言葉や動作など必要とせずに、瞬時に分かる」
「思ったこと、考えたことが瞬時に実現する(叶う)」
世界だからだ。

 そう思ったからといって、刹那的になって自暴自棄に享楽的に生きていこうと思うほど僕は若くはなかった。
 人はその日、その時を自分なりに今の自分と向き合いながら生きていくしかないということにすでにうすうす気づいていたからだ。

 ということで逆に開き直ったわけではないが2012年12月22日、またその数年前から起こるといわわれるさまざまな予兆がどんなことなのか楽しみにするようになった。

 そんな僕が先月、ゲリー・ボーネル&高橋克彦の「5次元世界はこうなる」と出会った。
 ひとことで言うとなんだか僕がこの道を歩いてくるということを前もって知っていて待ちかまえられていたような作品だった。
 中学1年の夏休み、地元のお祭りに行って友達と待ち合わせた場所に歩いて向かっていると、3年生の5人組が待ちかまえていて「おまえ、生意気らしいな」と胸ぐらをつかまれて、「そんなことはない」と言ったら頬をはたかれ、その上級生の奥に同級生が隠れているのを見つけて、「あいつが先輩に陰口したのか、なんで自分で直接言わないんだよ」と思った。
今回はそんな姑息な手は使われず、まさに正々堂々、直言の書だった。

 著者のゲリー・ボーネルという人は、スウェーデン・ボルグ、エドガー・ケイシーというスピリチュアルの世界の巨人と同様に「人類の智の集積」である“アカシック・レコード”にコンタクトできる特殊能力を持つといわれる現存する人物で、対談相手の高橋克彦は日本の作家である。

 まず、この書でわかったことは、人類すべてが一瞬にして滅んでしまうことはないということである(前の文明は聖書のノアの箱船にも表されているように大洪水で滅んだ。地球と太陽の間にある引力の網に流星が引っかかり、それが含んでいた氷(溶けて水になり)が地球に降り注いだため大洪水となったとの話もある。その流星が現在の“月”で、月は実際に内部はガランドウで、表層の厚い部分だけを地球側に向けて地球の周りを回っている)

 でも、人類は徐々に少なくなっていく。それには「思ったことがすぐに叶うようになる」現象は深く影響している。
 良く思っていること、良き言葉が叶うように、その逆の悪い思い、悪い言葉もどんどん叶うことになる。
 悪く思うこと、悪い言葉が続々とその人の目の前で叶っていくことに耐えられず、また大きく変わる世界の在りようを受け入れられない人が”自死”していくということらしい。

 米国人であるボーネル氏が世界の民族の中で日本人がもっとも生き残る比率が高い、なぜなら一神教ではないためといっていることは興味深い。
 また、日本人がなぜ先祖を大切にするのかということ、現在、世界で人口爆発が起こっていることの理由についてもふれている。いずれもほんと不思議な話だし、少し切ない気持ちにさせられる理由だ。
 キリストの生まれ変わりがすでにこの世に生まれイギリスのロンドン近郊に暮らしていて、まもなくその姿を公に表すという話に至ってはおもわず「えっ」と声をあげてしまった。キリスト教徒はたまんないだろうな~って思う(実際ものすごい抵抗が起こるらしい。だって天から光に包まれて降りてくるわけでもないし、見た目も普通のオジサンだもの)。

 ボーネル氏は10年ほど前に出版した著書に書いていた「光の12日間」についてこの書で再びふれているがこの話もおもしろい。
 2012年の数年前から宇宙磁場が強まる世界(フォトンベルト)に入っていく際に、目に見えるビジュアルの世界でこの世が徐々に光に包まれ始め、現実の劇的な変化を認められず受け入れられない人々が白雪姫のように深い眠りに次々と陥っていくらしい。
 仕事や学校に仲間がこないので、心配して訪ねていくと「寝てます」と家族の人から言われたら「おっと、そろそろ始まったのか~」と気をつけましょう。
 それよりも自分が寝坊ばかりし出したらつねってでもいから起こしてもらうよう家族にお願いしておくのが先かもしれない。

 冗談はさておき、状況がこのままであっても、2012年12月22日に向けて劇的に変わっていこうと、自然なのか宇宙なのかわからないが大いなるモノから必要とされ、自分にとってもこの世に滞在することが必要であれば、間違いなく生かされていくし、そうでなければ駄々をこねても土下座をしてお願いしてもあちらの世界に引き戻されていく。これは状況がどう変わろうと不変なのである。

 その中身を信じる、信じないは横に置いといても、「知的遊戯」として十分に楽しめる一冊だと思う。

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