2007年12月28日金曜日

「対面同席五百生」

 あと数日で今年も終わる。
 今年もいろんな「出会い」があった。
 仕事先で、プライベートで新たな人との出会いがあり、数十年ぶりの懐かしい顔との再会もあった。電車の中で身体がふれたので頭を下げた出会いや、公園のベンチに座ってひと言ふた言、言葉を交わすそんな出会いもあった。

 「出会い」について考えるとき、すぐに思い浮かぶのが、お釈迦様が言った
 「対面同席五百生(たいめんどうせきごひゃくしょう)」
 という言葉だ。

 自分が出会う人は過去に最低でも500回、人生をともに過ごしている人であるという意味である。

 親子だったり、夫婦だったり、恋人同士だったり、敵(かたき)同士だったり、お世話になっていたり、お世話をしていたり・・・・、過去にはいろんな関係があったのだろう。
 どんな形で出会ったんだろう、いつ以来の出会いなんだろうと想像してみるとワクワクしてくるし、出会った人に対してなんだかやさしい気持ちになれる。

 過去に500回の関わりのある人だと考えてみると
 「はじめまして」
 の人はいないのかもしれない。
 全員が実は、
 「久しぶりだね」
 なのだろう、きっと。

 そう考えると、来年もどんな出会いが待っているのか、いまから楽しみである。

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