2008年8月20日水曜日

大敬先生の「般若心経」講義③”心に任せる”と願いごとは叶う

 【経題の章】です。

 般若心経は“心のお経”です。

 心の性質を「摩訶(まか)」「般若(はんにゃ)」「波羅蜜多(はらみった)」の3つあげています。

 「摩訶」は、大きい、という意味です。心の大きさを表しています。

 心というと、“ハート”と言って心臓ぐらいの大きさを連想するかもしれませんが、心は身体より大きく、そこには山や月、太陽も入るぐらい大きいのです。

 「般若」は知恵のことです。
 “心さん”は頭がいい。すべてを知っています。

 外出した帰り、電車の中で雨が降り始めました。
 リックサックの中には大事な本が入っています。
 濡らしたくないので、
 「雨が降ったけど濡れないでよかった」と奥さんに言っている自分をイメージします。
 駅に着くと小雨になっていました。
 効果はあったけど、「僕の力はこの程度かな」と思う。

 そう思いながら空を眺めていると、車がすっと横にくる。
 窓が開いて、「どこまで行かれるのですか?」「それなら、よかったら乗りませんか」と声をかけられる。
 本は無事濡れませんでした。
 “心さん”がすべて知っているので、“心さん”に任せておいたらいいのです。
 自分の力ではなく、心に任せる。
 しかし、任せられない人が多いようです。
 私のような“弱虫”ほど任せられるようです。

 頼み方も大事です。
 「雨をやみなさい」というような自然現象を変えようとするお願い事はよくないようです。


 「波羅」はゴール(目標)のことです。

 「蜜多」は行った(行ってしまった)。

 “心さん”はイメージを自動的に形にしてしまうという力を持っているのです。
 私はこれを「お自動さん性」と呼んでいます(笑)
 自動的にゴールに行ってしまうのです。
 
 「あくび」をします。実は少し前に自分の前にいる人があくびをしていた。周りの行動が自分に影響してくるのです。

 「病気、治れ」とイメージすると病気になります。
 「治れ」という否定語のイメージはなかなか難しいようです。
 ですから、
 「健康になれ、健康になれ」とイメージすることが大切です。

 「広い心」は思いを実現します。
 「のびのびした心」「弾力のある心」「温かい心」「明るく潤いのある心」が心のエネルギーを高めます。

 願い事の「目標」をまず集中してつくります。きちんと確立すると、寝ていても目標は心の中で生きています。
 「お任せ」しておくと、“心さん”は目標に向かって飛んでいきます。
 そのためには「仕事など日常生活をしっかりする」ということが大切。

 目の前のことを大切にしないと、“心さん”が目標に飛んでいけないようです。

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