2008年8月2日土曜日

「ノルウェイの森」が映画化

 最近はあまりにもネガティブな報道が過ぎるので、テレビも新聞もほとんど見ることはないが、友人に知らされて、思わず「えっ!?」と一瞬、固まってしまい、その後なんだか懐かしくうれしくなったニュースが、村上春樹の小説「ノルウェイの森」が映画化されることになったという知らせである。

 ちょうど20年前に出された作品である。村上サイドからなかなか許可が出ないという話はずいぶん前に何かで読んだ記憶がある。
 当時、村上作品はデビュー作から読んでいて、新刊が出るというのでウキウキしながら本屋に向かったら、あの上下巻が真っ赤、真緑のクリスマスのような派手な表紙である。2冊を手に持って、レジに並んでいるのが少し恥ずかしかったことを今でも覚えている。
 
 そして、この作品で村上春樹は一躍メジャー作家の仲間入りをし、僕にとってはなんだかちょっぴり遠い存在になったような寂しさを感じた作品である。
 
 映画化については、非現実的な登場人物がいない分、他の作品に比べると映像化しやすいような気がするのだが、ずいぶん長い歳月を要したものである。

 昔、「風の歌を聴け」が映画化されたことがあり、しかも大森一樹がメガホンを握ると知り、これは結構観れと踏んで劇場に行ったら、とんでもなくひどい作品だったという経験がある。この作品で“僕”を演じていたのはなんと小林薫だった。

 そうした意味では、ベトナム系フランス人の監督が異なる文化からクールな観点で撮るということになれば、いい選択なのかもしれない。
 
 20年前に読んだ記憶なので不確かだが、作品全体を通して“静謐さ”がただよっていたように思う。特に僕の中では静かに降り続ける雨のシーンが随所に思い浮かんでくる。「雨を上手に撮れる監督だったらいいな」と思う。

 “僕”がガールフレンドと古い木造住宅の二階のベランダから火事を眺めるシーンが、まるで自分が経験したことのように今でも強く印象に残っている。そのシーンも映像で観てみたいなと思う。

 2010年に公開されるそうである。その前にキャストが誰になるのかも楽しみである。

http://kutsulog.net/cat0614-1.php
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2 件のコメント:

nozomi さんのコメント...

 わたしも昨日このニュースを知り「え?」っと思いました。毎年クリスマスごろになると読み直している、特別な本です。恋愛お涙ものが大嫌いなわたしのたった一冊の恋愛小説で、わたしはたぶん、その映画を観ないと思います。ちょっと勇気要りますよねえ?
夏風邪はもういいですか?

そわか さんのコメント...

 お陰様で夏風邪ほぼ完治することができました。結構、長々でした。ありがとうございます。

 「原則として原作を超える映画はない」と僕も思っています。

 でも、原作との違いを自分の目で確認、納得するためにふらりと行ってしまいそうです。

 なんだか冷静にそう思えるようにさせてくれるための20年だったのかもしれないな、とも思ってしまいました。でもきっと考えすぎですね、これは。

 こわごわとですが、読み返えしてみようかなと頭の片隅で考える自分も・・・。

 「そっとしておくことも大切」
 このことも20年の歳月で学んだような気がしています。