2007年11月22日木曜日

木をどんどん伐ること、使うことが自然環境貢献になるんです

 
 地球温暖化の問題で、二酸化炭素など温室効果ガスの削減が急務になり、二酸化炭素を吸収する森林、木材の役割が非常に重要になっている。

 この森林、木材についてぜひ、これだけは知っていただきたいことがある。

 それは「木はどんどん伐って、どんどん使うことが自然環境に貢献することになる」ということだ。
 日本の山の多くは、成長して使える木がたくさんあるにもかかわらず(シェア8割を占める)輸入材に押されて、使ってもらえないため年々、荒廃が激しくなっている。

 その木は、人間と同様に、年を取ると二酸化炭素の吸収量が減っていく。手入れがされず使われずに腐ってしまえば今度は二酸化炭素の放出源になってしまうのだ。
 だから、成長した木は伐って使い、その伐ったあとにたっぷりと二酸化炭素を吸ってくれる若い苗木を植えていく自然の循環が極めて重要なのだ。

 先日、テレ朝のニュースステーションでも報道していたが、戦後に植えたはいいけど使われずに放置されたスギの森が遠目からは整然と立ち並んではいるが、手入れがまったくされずに日の光が地面に届かないことなどのために他の植物や昆虫などが共生できない森となり、その状況を有識者は「緑の砂漠」と呼んでいた。

 「緑の砂漠」は全国で急速に進んでいる。

 僕も森林・木材業界のお手伝いを仕事でするまでは、木を伐ることは環境破壊の一端かと思っていたが、まったく逆なのである。

 このことをぜひ、多くの人々に知ってもらい、日本の山の木を優先して使ってもらいたい。
 

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