「中川昌蔵の世界」もここまででひとまずは終了。
最後は、「年齢」について。
きっと女性は必読の話だと思います。
中川さんは「人間には3つの年齢がある」と言う。
それは、
① 戸籍上の歳
② 肉体の歳
③ 精神の歳
ある経営者の集まりで、中川さんは相談を受ける。
中小企業の社長をしていた夫が急に亡くなったので、それまで専業主婦をしていた奥さんが代わって社長をしている。しかし、半年たっても誰も言うことを聞かず、困ってノイローゼになっているという相談だった。
中川さんはその奥さんにこうアドバスをした。
「あなたは地位は社長になったけれど、自分で社長とは思っていないでしょう。自分でも思っていないのに、社員が『社長』と言って尊敬するわけではありません。あなたが会社のことを知らなくてもよいのです。よくわかっている人を専務にして、あなたは、自分が社長であるということを自分によく言い聞かせなさい。そのためには、トイレのドアの裏に『私は社長だ』と大きく紙に書いて貼り、入るたびに声を出して読みなさい」
「社長というのは本人に能力があるに越したことはないが、そうでなくても、できる人間を雇い、適切な指示を与えていけばよい」
「人間は能力も無視できないが、全て『その気』にならないとダメ」
と中川さんは述べる。
そして年齢の話に続く。
「私は女性に、40歳以上にならないようにと言っています。つまり、40歳を過ぎたら、60歳くらいまではずっと『40歳』で押し通してしまいなさいということです。
そうすれば1年もすればその顔(雰囲気)になってきますから、50歳になっても40歳のままでいられ、周りからも若く見られるのです。
ところが、自分自身で「ああ、もう50歳になった」と思えば、年相応の顔をしなくてはなどと自分でしわを寄せてみたりします。
人間は寝ているときは、しわはありません。70歳すぎの人でも寝顔は40歳くらいに見えますし、80歳や90歳のお年寄りでも、死に顔にはしわがありません。しわというのは意識がつくるものなのです」
「皮膚は意識を持っており、大脳のとおりに動きます。大脳が『疲れた』といえば疲れた顔になり、『うれしい』と思えばうれしい顔になり皮膚もつやつやします。
また、悲しいときは悲しい顔になるというように、人間は実によくできています。
それをうまく利用させてもらい、「私は40歳です」と鏡に向かって言い聞かせていれば、ずっと40歳のままでいられるのです。そして60歳を超えたら少しギャップがありますので、今度は「49歳です」で通し、50代、60代の大台にのせないことです。そうすればいつまでも若々しくいられるというわけです」
そして、この章は、最後をこう結ばれている。
「何事もそうですが、自分が思うように『私はこうだ』と思う込むことが大切です。
そうすれば雰囲気というものがつくられます。雰囲気は自然にできるものではなく、本人とその周辺からつくられるものです」
http://kutsulog.net/cat0614-1.php
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