2008年7月4日金曜日

世の中で最も高価な“借り物”

 世の中で最も高価な“借り物”は何か。
 パッと浮かぶのはまず「お金」がある。小さい金額だとなんとかなるが、大きくなればなるほど返済を含めて大変になる。
 そうなると「お金を使うのではなく、お金に使われるようになる」から怖い。
 その他には、高額な宝石や衣類などがあるかもしれない。

 さて、この世で目に見えるもので、最も高価な“借り物”の回答だが、
 
 それは自分の「身体」である。

 「『身体』は借物じゃない。自分のものだ」と言う人がいるかもしれないが、身体は死を迎えても、魂はその後も永遠に生き続ける。

 魂はこの世で「身体」という肉体を借りて、人の生(人生)を送る。長くても100年ぐらいの“耐用年数”だから、そのへんになるとすべての人に“死”が訪れる。
 魂に死はないので再び四次元世界に戻り、次の転生輪廻(てんせいりんね)を普通は待つことになる。

 魂が肉体を借りてこの三次元の世に来る目的は、魂のレベルを浄化し、成長、向上させることである

 しかし、生きていく間にはこの肉体や大脳による欲望や感情に振り回され、引きずられ、なかなか浄化向上できない。
 ただ、これはレースにおける“障害物”のようなもので、魂を磨くためには必要不可欠なものであるようだ。

 借り物としての“高価さ”を示す証拠に、身体を粗末に扱い自殺した人は必ずは暗黒界(地獄)に行くことが決まっている。表現はいろいろあるが、東洋も西洋も、死後の世界に通じる能力を持つ人の意見は、「自殺だけはやってはいけない」「自殺者の行く先は、他の人間とは異なる『地獄』」であるという点で不思議と一致している。

 日本人の年間自殺者はゆうに3万人を超えている。
 もっとも高価な借り物である「身体」を粗末にした代償は他に比べようがないほど重く過酷だ。

 「自分の人生を最後まで生き抜くこと」が、この世に生まれた者にとって大切な使命であるということを改めて考えてほしい。

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