2008年7月23日水曜日

秩父観音巡礼に想う 「食事係の心構え」

 

 秩父巡礼を始めて間もなくすると不思議なことが続々と起こり始めた。
 問題が解決したり、不安が解消されたりといった現象的なことだったり、人や物事との思わぬ喜びと驚きの出会いだったりした。
 不思議なこととはいうけど、たいがいは「あれっ、これは今までにない流れだな」と僕自身が感じることで、人には伝えにくいような些細なことも多いので決して大層なことばかりではない。

 自分自身に変化があるから、目の前の現象が変化するわけだが、変化のきっかけを与えてくれているのは観音様なので、「やはり観音様はいるのだな~」と僕は今回の旅を通じて確信した。

 今日はその中からうれしい作者との出会いについて。
 その人は、「立花大敬先生」。
 なぜ、「先生」をつけるのかというと、現役の高校教師だからだ。
 簡単にプロフィールを紹介すると、
 1948年大阪生まれ。大阪大学にて生物工学を研究。19歳(大学在学中)、禅に入門。以後、曹洞、臨済等の諸老師に指導を受けてきた。42歳、天命を知る。48歳、『しあわせ通信』を開始。著述、講演活動を展開中。

 著書も数多く出されているが、書店売りはほぼまったくといっていいほどされていない。だから名前だけは聞いていたが、一冊も読んだことはなかった。
 それが、朝4時に起きて巡礼の準備をしている時、ポンと立花大敬さんの名前が頭に浮かび、出発前で慌ただしいにもかかわらず、ネットで探し、通販で注文していた。
 その本が届き、読み始めたのだがおもしろいこと、おもしろいこと。
 禅の世界の人なので道元さんやお釈迦様がよく出てくるが、時には旧約聖書や故事にまで話題を広げながら、神々のこと、言葉のこと、この世の仕組みのことなどをわかりやすく紹介している。

 この中からまずは電車で読みながら思わず吹き出しそうになったお話をひとつ(ただ、知人に読んでもらっても全然笑ってもらえなかったので、「笑える」部分は差し引いて読んでください)。


 道元禅師が説かれた「食事係の心構え」について紹介してきました。

 でも、こんなのはみんな無駄でつまらないことに思えますね。

 世界はこんなに広いのに、ちっぽけな、うす暗い台所にこもって、トントントン、キュウリを切っている。何とつまらん、面白くないことをやっているんだろう、なんて思ったことはありませんか。

 でも、あえてそんなくだらない作業に身を入れ没頭してゆけば、そこに宇宙的なものが宿ってくるから不思議なんです。

 無心にトントントンと大根を切る、そのひびきが宇宙いっぱいに広がって、そのひびきで世界の安定をサポートしているんだといえば驚かれますか。本当はそうなんですよ。

 二流、三流の人が本を書いたり、講演したりしています。

 本物の、一流の聖者は台所で人しれず、トントントンと漬物を切っています。そのトントントンが聖書以上の聖書であり、仏典を超えた仏典なのです。

 無着(むじゃく)という僧が典座になって、台所で仕事をしていた時、光輝く文殊ボサツが突然カマドの前に出現されて、「無着よ」と呼びかけられました。

 すると、無着は、「うるさい、今仕事中だ。邪魔するな」と丁度手にもっていたひしゃくで文殊さまを打って追い払いました。

 今、私がするこの作業には大宇宙がこもっているんだ。文殊といえど、イエスといえど、この宇宙的なわざの邪魔をすることはできないぞというゆるぎない大信念を持っておられたのですね。



 お坊さんって、悟りを開くために毎日毎日厳しい修行をしているんです。
 それを導く役割も担う菩薩さまがせっかく現れてくれて「おい、無着よ」と声をかけてくれているのに、「あっち、行け」とひしゃくで打って追い払うんですよ。
 その情景を想像すると、僕はなんだかおかしくなって笑いが込み上げてきて仕方がなかったです・・・。


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