2008年7月18日金曜日

靖国神社「御霊祭り」




 靖国神社の「御霊祭り」を最終日に訪ねた。

 東西線に乗り九段下駅で降りて地上に上がるとそこはすでに多くの人であふれている。

 第一の鳥居の下から、遠くに大村益次郎の銅像が見えるが、その下はどこまでも人、人、人・・・、そこをかきわけながら前に進む。

 時折、立ち止まり、見上げる薄暮のうっすら茜色に染まる空は美しい。

 普段は人混みは大の苦手でなるべく近寄らないようにしているが、祭りのにぎやかさはまた別。
 平日、静かに澄んだ気が満ちた靖国さんの境内が、あふれる祭りの熱気で別の場所のようだが、いくら人が押し寄せようとどこかに節度を感じるのはこの場の持つ清明さがゆえか。

 第二鳥居をくぐり、神門まで来るとグッと人数も落ち着いてくる。

 本殿には列ができていて、先頭にたどり着くと、職場の同僚2人と横に一緒に並び、英霊に頭をたれる。

 この地をすぐには去りがたく、にぎやかな境内に戻り、夜店に席を確保して、献杯かと思ったが、「いや、乾杯だろう」ということで杯をあげる。

 普段より量は飲んだつもりはないが、まわりの早い酒に気分を良くしながら御霊祭りの夜はふけていく。



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