2008年5月20日火曜日

古伝神道式呼吸法「息長(おきなが)の法」で朝を始める

 この間、「気」の第一人者である藤平公一さんが「長生きは『長息』」と言っていると書いたら、
 古伝による「息長(おきなが)の法」という神道式呼吸法があることを知った。

 「古事記」「日本書紀」にも登場し、300余歳という驚くべき長寿をまっとうした武内宿禰(たけうちのしゅくね)も、仲哀(ちゅうあい)天皇の妃が息長帯比売(おきながのたらしひめ)と呼ばれ、神憑(かみがか)りを行えたのも、じつはこの息長の法を行っていたからだといわれている。

 「息長の法」とは、
 毎朝、日の出を時を待って、姿勢を正し、両手を親指を後に、他の4本は前になるように腰につける。
 その姿勢のまま、まず、身体を左の方に向けて4回、息を吐き出す。この時、大きく息を吐き出すことが重要である。
 次に身体を右の方に向けて大きく息を4回、吐き出す。
 次に太陽に向かい、”太陽の気を鼻から吸い込む”つもりで、ゆっくりと静かに長く自分が吸い込めるだけ吸い込む。
 次に口から息を静かに細く吐き出す。
 これを18回続ける。
 この方法は、野外で行っても家の中で行ってもよく、正座でしても、直立してすることもさしつかえないのだそうだ。
 曇りの日、雨の日には太陽の出る方角に向かって晴れた日と同じ気持ちで行う。
 このあと、左の掌(てのひら)を右の掌の上に重ねて、座っている場合は膝の上に、立ってる場合はへその前に置き、清浄な玉が載っていることを想像する。
 イメージしずらい場合は、水晶の玉のようなものを手の上に載せて、心持ちうつむき加減にして、その玉をしばらく見つめ、心の目で見るようにするといいそうだ。

 僕も始めたばかりだが、身体を左右に曲げて息を吐き出すと体内の悪気や疲れた気がすっと抜けていくような感じがする。
 4回とはいえ大きく息を吐き出すこともそうだし、そのあとのゆっくり細く長く息を吸い、吐き出す行為も慣れないとかなりきつい。

 300歳まで生きる勇気もないし、神憑りもしんどそうなので興味はないが、
 「呼吸を意識すること」
 「太陽の気をいただくこと」
 という前々から興味ある2点のことが取り入れられているという点に強くひかれた。
 徐々にできるようになればいいなと思っている。

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