2008年4月16日水曜日

映画「逃亡くそたわけ」の知林ヶ島は美しかった



 映画「逃亡くそたわけ」のDVDが11日に発売されたので早速、観た。

 原作は絲山秋子さんで、福岡の精神病院を脱走した大学生「花ちゃん」と名古屋出身なのに標準語しか話さない「なごやん」がおんぼろ車で鹿児島に向けて逃走しながら出会い、苦悩、葛藤、心の交流などが繰り広げられる青春ロードムービーだ。

 印象的なシーンは、宮崎を出て、鹿児島に向かう途中でうつ病の花ちゃんが逃げることをやめて、自分の中にいる6人の多重人格と向き合う。 “壁”を突破した花ちゃんの頭の中から6人が去ったのち、なごやんに向けて花の口から出た言葉は「ありがとう」だったところだ。

 そして我が故郷・指宿(いぶすき)へ。
 
 潮が引くと島へとたどりつける“海の道”が現れていく「知林ヶ島」の場面はなんと空撮!(きっと低予算なのに奮発してくれました)

 白い砂浜が清められていて青い海とのコントラストが美しかった。

 長崎鼻から見える薩摩富士「開聞岳」のシーンはもう少し作り込んで「世界の果て」感を伝えて欲しかった。

 映画の出来映えについては、「う~ん」といったところ。

 多くの人に「知林ヶ島」を通じて指宿のことを知ってもらいたいけど、原作を読んで興味がわいたら観てくださいという感じかな。

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