2008年4月1日火曜日

新年度明けの神社仏閣巡り

 今日から4月新年度が明けたので時間をみて、昼食時に職場近くの神社仏閣を巡った。
 ここ数日の雨空とは打ってかわって抜けるような春の青空。少し風が強いけど日だまりは暖かい。
 青空を見上げていると桜の花びらが風に乗って仲の良い男女のように並んで舞っていた。

 まずは、先日このブログでも紹介した永代寺さんに向かうとちょうど縁日が開かれていて、多くの参拝者でにぎわっている。にぎわいの顔ぶれをみるとその多くはお年寄りで、平均年齢は確実に「70(歳)オーバー」だ。

 余談だが、人の多い東京の昼間に表を歩く上で大切なことは「焦らずゆっくり歩くこと」だと僕は思っている。
 なぜなら、朝のラッシュ時にはほぼ皆無だが、昼間はこの東京下町の深川・門前仲町に限らず、電車の中でも道路でもお年寄りがとっても多いからだ。
 お年寄りはどうしても動作がゆっくりしているので、朝のペースで電車の乗り降り、歩道の歩行をしているとお年寄りとぶつかりそうになってしまう(ぶつかっている人もたまに見かける)。
 朝のままのトップ・ギアで昼間に突入すると気持ちがイライラするだろうから、昼間出かける時には「ギアチェンジ」をしてお年寄りのペースに合わせて「気持ちをゆっくり、穏やかに」しようと最初から心がけたほうが精神安定上、賢いと僕は思う。そういうお年寄り対応のスタイルが少しずつでもいいので若者の間に広がってほしいものだと思う。
 これからは少子高齢化がますます進むからなおさらである。

 永代寺さん詣りに話を戻す。まずは本尊の「歓喜天様」に手を合わせ、お地蔵さんにも詣る。
 いつもの「真言3回→住所→名前→ありがとう」である。
 今回は、初めて写真を撮らせていただく。
 「失礼致します。ありがとうございます」 と断りを入れてから。



 次は「お不動さん」。
 不動明王様(大日如来様)にお詣りを済ませてから、先日、ご紹介した関東随一の気の良い場所といわれる童子像あたりをのんびりと歩く。


 「富岡八幡宮」はそこから歩いて3分の距離だ。
 新年度を迎えたためか笛太古のBGMが境内に流れて、平日の昼間なのになんだかにぎやかな感じだ。地元の企業が、新入社員のお祓(はら)いでもやっているのかもしれない。


 八幡さまの敷地内にある「七渡神社(七渡弁天)」にも詣る。
 八幡さまの地主神・地主弁天とも呼ばれ、富岡八幡宮より前からお祀りされていたといわれている。

 とっても小さい神社だが、八幡さまに来ると必ずここにも立ち寄る。近くには澄んでいない池があり、ここには数多くの亀が暮らしている。清水ではなく少し濁った水だからこそ亀は心地よく暮らすことができるのであろう。




 八幡さまの境内に戻り、帰ろうとすると今日は、日本一大きな神輿(みこし)がガラス扉を開けて観覧できるようにしていた。
 覗いてみると、禰宜(ねぎ)の監視つきだが手で触れられそうなぐらい近くで神輿を見ることができる。
 初めて見たらしいおばさまたちが「おっきいー!」と驚きの声をあげていてにぎやかだ。
 この神輿は、佐川急便が全盛期の時に制作費を寄付してつくられたもので、費用は1億円ともいわれている。でも、重すぎて動かせないという注文付きの神輿である。
 隣にやや小振りだけど、それでも普通の神輿と比べると2回りぐらい大きい神輿があり、これは3年に一度、地元の氏子さんたちが夏祭りで法被(はっぴ)に半股引もしくは褌(ふんどし)、足袋姿で担ぎ、町を練り歩く。
 2年前の夏は声をかけていただき僕も担がせてもらった。終わると肩の皮はむけて痛むし、足腰もふらつくが職場のある場所の神様を担がせてもらった厳かさと達成感は他のことで味わえない一種特別なものがあった。
 
 池波正太郎の名著「鬼平犯科帳」の中でもちょくちょくここ深川・門前仲町が物語の舞台として登場する。
 この町の春は江戸の頃からさほど変わっていないのではないかと思わせるぐらい穏やかにゆったりと流れていく。

2 件のコメント:

minori さんのコメント...

空と苔の色の素晴らしいと!木陰も清々しく、耳に笛太鼓の音が聞こえてきました。写真に向かって、真言を唱えさせていただきました。ありがとう。

そわか さんのコメント...

桜が散り始めています。
入社式や入学式の時期で、町には初々しい姿の若者、子供達を見かけます。

来週4月8日は灌仏会(かんぶつえ)でお釈迦様の誕生日です。

下町のお寺はこの日もお年寄りの皆様でにぎわいそうです。

花々も飾られるはずですから時間をみて訪れ、またご報告しますね。