2008年6月4日水曜日

テレビは「怪物」

 以前読んだ本の中で斎藤一人さんが、テレビは「怪物」と述べていた。
 この「怪物」に気をつけないと冷静な判断ができなくなると警鐘を鳴らしていた。
 それはなぜなのか。

 「テレビの影響力ぐらい知っている」「自分はテレビの言いなりになんかなっていない」「何が正しいか正しくないか、ちゃんと自分で考えている」とみんなが思っている。
 でもそこが危ないのだ。
 なぜならテレビは見ている人をだまそうなんてしていない。テレビはただ、視聴者が見たいものを映しているだけだからである。
 テレビが映すものはほとんどが事実である。ただし、事実のほんの一部で、しかも視聴者が見たいと思うことだけを映している。
 だから、テレビの中に自分の見たいものを見つけた人は「やっぱりそうか」「私の思っていた通り」だと信じる。
 そしてテレビは本当のことを映すものだと信じるようになる。

 人は元々、不安なものを見たい、知りたいという心理を持っている。
 イヤなことが起こるなら、早めにそれを知っておきたいと思う心が人間にはあるからだ。
 だからテレビでは不安なことばかり放送する。そうやっておけば視聴者が見るからだ。
 実際には景気は悪くなるはずがないときでも、テレビで不況だ、不況だと言っていると、本当に不況になってしまう。みんながそれを信じてしまうので、本当にモノが売れなくなってしまうからだ。

 また、本当の不況のときにはみんが解決法を求めるようになる。
 すると、テレビはみんなが喜びそうな解決法ばかりを放送しはじめる。
 それがあまり根拠のない方法でも、視聴者がいかにも信じそうなもの、喜びそうなものならば、テレビは放送してしまうところがある。
 そこで、そんな方法を言いたがるような学者や評論家ばかりがテレビに連日のように登場することになるのだ。
 
 テレビは見ている人が不安に引きずられたり、自分の希望を満たすようなお手軽な解決法を求めたりしているうちは、テレビはそんなものをただ映しつづけるだけである。
 テレビは人々の心を映している。そして多くの人々の心がテレビによって動いてしまう。人々の心に不安があれば不安な時代に向かい、人々の安易な判断が間違っていれば間違った方法へと時代が進む。

 テレビ自体が景気を左右する、社会を左右する“怪物”のような存在にまでなってしまっている。

 だから、社会、時代を的確に読むには、テレビによって動いてしまう人々の心を見極め、しかも、自分はテレビという怪物に惑わされない目を持つことが必要と斎藤さんはアドバイスを送っている。

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