2008年6月10日火曜日

元気をくれるさまざまなこと

 朝日とともに行う息長(おきなが)の呼吸がうまくできるようになったのか、18回終えると身体の芯に力がみなぎるような爽快感を得られるようになった。
 一日の始まりを告げたばかりの朝日のエネルギーはやっぱりすごい!

 朝日をじっとみつめながら呼吸法をやっていると太陽がとても早く動いているのに気づく。
 実際には地球が秒速466㍍というとてつもない速さで回っているのだが、“相手”が動いているようにみえるからおもしろい。

 人生を大きく左右する「引き寄せの法則」もまさにそうで、良いことも悪いこともすべて自分が引き寄せている。でも、良いことであれ、悪いことであれ、出来事が起こると、向こうからやって来ているような“錯覚”に陥る。
 そうなってしまう一番の理由は、良い(悪い)思いを送ってから、出来事が自分にたどりついて「現実化」するまでに時間差があるからである。
 わかりやすく言うと、良いことばかり思うと決めて実行したとしても、最初の良い現実化が来るのが3日かもしれなし、3週間後かもしれないし、10年後かもしれない。たいがいはその間にあきらめたり、悪い思いを持ってしまう。
 ただし、「良いことばかり思う」ことを続けられたら、最初の現実化が届いて以降は、ずっと良いことの連続の日々である。

 そんなようなことを話ながら、先週はニューカレドニアの友人と有楽町で酒を酌み交わしていた。
 彼女は以前ここでも紹介した中村天風の本を薦めてくれた人でもある。
 フランスに嫁いだブログ「ダニエルさんち」の同級生がもたらしてくれたご縁でメールのやりとりを始め、このほど実家への帰国に際して時間をつくってくださって初めてお会いできた。
 ニューカレドニアで学校の先生をし、通訳などの仕事もされているだけあって抜群の文章力にこれまでも感心していたのだが、まさにその通りの聡明で心の豊かな魅力的な方だった。
 同級生からは「あなたたちは出逢うべくして出逢うのだと思います」というメールをもらっていたが、その予想の通り、旧知の友と久しぶりに会って語らっているような楽しく、そしてゆったりとくつろいだ気分で時間を過ごせた。

 いろんなおもしろく、有意義な話ができたが、
 「子供たち(生徒たち)から救われた」という話がとても印象的だった。
 教職で出会う子供たちの言葉や行為、しぐさ、存在そのものに元気をもらい、救われることがたくさんあり、その御陰で今があるのだということだった。
 成人している教え子が島には数多くいて、今でもさまざまなところで声をかけてもらえるのだそうだ。
 10年、20年経つと顔も変わりわからないのではないかと思うが、歳をとっても変わらない部分があるのでたいがいは覚えていて、逆に教え子の方もそれに驚くという。
 いくつになっても、たとえかなり太って見た目は大きく変わったとしても変わらないところ・・・、それは「目」なのだそうだ。

 そうした子供たちとの話を聞いて、「よき人生を歩まれている」と僕は思った。
 数時間はアッという間に時間が過ぎ、またの再開を約束してわかれた。
 数日後に、無事、帰国したというメールと一緒に、写真が送られてきた。
 そこには鳥がタネを運んできて屋根の上で育っているという熟れたトマトが写っていた。
 こうした豊かな自然が彼女の元気のもとであるんだなと再認識するとともに、僕もまたその写真から新鮮な果実のような元気をいただくことができた。

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